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八女 燈籠人形屋台
八女 燈籠人形とは  
放生会奉納行事としてはじまった頃は、氏子の各家ごとに御神燈を飾っていましたが、延享元年(1744)になると人形とそれを照らす燈籠を放生会に奉納するようになりました。
明和9年(1772)元福島大庄屋松延甚左衛門によりからくりの技術が伝えられ、 現在の「からくり人形」の基礎が出来ています。
昭和32年「八女福島の燈籠人形保存会」が結成され、県指定無形文化財を経て、昭和52年に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
現在公開日は、秋分の日を含めた3日間八女市宮野町福島八幡宮で公演。
八女 燈籠人形 舞台
八女福島の燈籠人形の舞台は、高さ8m、巾14m、奥行6m余りに及び、下づかい場、横づかい場、囃子場の三層(2階建て)になっており、組立、取り壊しが自由に出来るように一本の釘やカスガイも使われていません。また、建物全体は金箔、銀箔や漆塗りで出来ており、これは福島仏壇を造る技法の基になったと思われ、優雅さ精巧さは文楽の人形浄瑠璃に匹敵するとさえいわれています。
八女 燈籠人形屋台 写真1
八女 燈籠人形屋台 図


人形は、細木によって作られており、体の関節部分は鯨の髭をバネとして利用し、それぞれに結び付けられた糸を屈伸させ自由に動くようになっています。
また、衣装は早替りをやるため紐をつけてこれを引き抜くようになっています。

奉納が始まった頃は、福島町各町内当番で上演され、最盛期には10数台の屋台とそれを上回る芸題がありましたが、現在は2台の屋台と「吉野山狐忠信初音之鼓」「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」「春景色筑紫潟名島詣」「玉藻之前」の芸題が残っており、これを毎年順番に上演しています。また、町内当番もなくなり、現在は保存会で奉納上演を続けています。


横づかいは、左右各々6名でかかり、左手、右手、首、体などの部分をそれぞれが担当します。動かし方は、舞台の袖の見えない所から長い横づかいの棒で突き、それが人形台取付の棒にふれて、それぞれに結びつけられた糸が屈伸し手首が動くようになります。
横づかい人形は足を動かさない代わりに「送り渡し」を行います。この操作は難事中の難事とされており、例えば屋台の左側から進んできた人形が中央に来ると受け渡しが行われ、右側の横づかい場の者によって動かされます。この受け渡しの時左右の呼吸が一致しないと、人形は台車から落ちてしまいます。このような横づかいの方法は、全国でも殆んど見ることが出来ない特殊な技術です。

下づかいは一つの人形を床下で操る方法で、横づかい同様6人がそれぞれ手、首、体等を担当して動かします。横づかいとの違いは床下のため、見物人の目にふれないので長い棒は必要はなく、直接糸を屈伸させ人形を動かします。また、人形の進行は横づかいのように台車は使わず、床に作られた溝を利用して動かします。

八女 燈籠人形屋台 図2

八女 燈籠人形屋台 写真2
囃子方は、唄、三味線、太鼓、鼓など15〜16人がそれぞれ担当しています。
太鼓の響きにより上演を知らせ上演中は三味線、鼓などの囃子に合わせて地唄が唄われ、それに合わせて人形が動きます。
地唄、三味線、太鼓などは録音されたものではなく、屋台で唄われるものです。
また、この囃子方と遣い手の呼吸を一致させる狂言方の拍子木の音色も忘れてはならないものです。

燈籠人形屋台 写真3
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